なにかのきっかけでTwitterでフォローしていたマーク・ミネルヴィニのつぶやきが、割と良かったので最初の本を読んでみた。
基本的にテクニカル・トレーダーかと思っていたが、確かにそうなのだが、実際にはファンダメンタルズとテクニカルをミックスした手法だった。
手法として、テクニカルはスタン・ウエンスタイン、ファンダメンタルズはオニールに近い。
しかし、彼らの本より少し初心者にもわかりやすく、取り込みやすいように記載されており、すんなり読める。
これは本人が、中学中退して、独学で成功したという経験が影響していると思う。
なんというか、少し自己啓発本のような、やる気がでるような書き方になっている。
また、スタン・ウエンスタインやオニールの本より直近の事例をシンプルに解説してくれるので、メンターとして、より親しみやすく、結果として身につく、そのように感じた。
ただ、いろいろな要素が混入しているので、ある程度の知識がないとすっと入ってこないかもしれない。
例えば、トレーリング・ストップという言葉がなんだかわからない、、、という知識レベルの人だと、記載している内容を実戦でどのように実行すればよいかわからないだろうし、EPSやコンセンサス利益など決算書の基本的な概念がわからなければ、分析も出来ないだろう。そういう意味で、多少金融の知識・経験がある人向けの本だと思う。
したがって、先程あげた二人の先駆者の本や、その他の情報と組み合わせて読むと良いように感じた。
しかし、全体として素晴らしい投資指南本である。
個人的にはスクリーニングの具体的な方法が参考になり、自分の方法にも取り入れていることにした。
リアルタイムでsocialでつながることができるレジェンドのノウハウがこのような書籍として簡単に得ることができるのはこの上ない幸運である。