今週は米国の中粒の景気先行指標が立て続けに悪化し、株価は軟調だった。
この後CPIなど重要指標が続くのでどうなるかわからないが、最初の数個の指標時点で、相場が調整することを確信していたので、日米の指数をショートすることで、ポートフォーリオをヘッジした。
でも、それほど、パニック的な相場にならなかったので、戻したところでヘッジを解消してしまったのだが、その後少々下がっている。
自分のポートフォリオの半分のバリュー株は特段下がらず、グロースが1銘柄大幅に下がっただけで、指数は日経平均は少し下がっている程度。
ヘッジしておけば、多少儲かったわけだが、特段、大きな問題はないようにも感じる。
しかし相場の方向は分かっていたにも関わらず、あまり利益にできていないという点が気になっている。グロースの1銘柄も。
§ ヘッジについて
ヘッジがもう少しうまくできれば、相場が上げても下げても、そんなに困らないことが分かってきた。
ヘッジをミスって相場が上げても、個別はもっとあがるから儲かるし、ヘッジをうまく下で解消できれば、上げたときにかなり儲かるだろうし、今回みたいにミスって儲け損なっても、下で株を買えばリカバリーできるわけで、相場の下落で儲ける機会がやたら多い。
何よりも、売れない株を保有している状態で、下で買うのは精神力がいる。
ヘッジをしていると、精神状態が全く異なり攻めている状態になる。それにリスクを下げているのに儲かる可能性が増えるのだから、フリーランチに近い感覚を覚える。自分の性格にあっている予感がする。ただし頻発すると、スウィングトレードになってしまうので別の難しさが生じる。ここぞというときにやるべきだろう。機会は年に数回だろう。
§ ピーター・リンチの本
ピーターリンチの本をちまちま読んでいる。ジワっと良い本だが、今の自分に一番大きいのは、ピーターリンチが、大量の銘柄を発掘できるという事実だ。
彼は意識的でもある。たくさんの石をヒックリ返すと、比例して虫が見つかる。ということだそうだ。要するに労働することで儲かるということだ。
個人投資家は、普段そんなに労働する必要はないが、相場が今一つでも、たくさん石をひっくり返して、ピーターリンチくらい、多角的にバリュエーションを分析すれば、いくらでも銘柄は見つかるということなんだろうと思われる。
自分は相場が高くも安くもないときや、高めのときにあまり銘柄を発掘するのが面倒になってしまう傾向がある。高めのときは、売却・ヘッジ・ショートの目線で相場をみているので、それをしていれば良い気もするのだが指数のバリュエーションが中位のときは、もっと石をひっくり返す努力をしたほうが良いのかもしれないと感じている。
問題は、心がついてこないことなのだが…。
手法の問題もある。
いまの自分の株式投資は、大別すると、グロース系の投資とバリュー系の投資の2つの別々の手法がある。それぞれ違う数字の見方をしているわけだが、グロースとしてもバリューとしても基準に合致しない株は漏れてしまう。
本当は、グロースとバリューの数字を組み合わせて、統合した基準を作ればピーター・リンチがやっていることと同じになるのだと思うが、今はまだ手を付けていない。何をやればよいのかはだいたい分かっているのだが…。
自分の場合は、たぶんその新たな基準ができたら、プログラムに落とし込む必要があるが、それも問題なくできると思われる。バランスシートの詳細はシステムから取れないものが多いので、システムで取得できる簡易的なものになるだろうが、1銘柄のポジションをそんなに小さくする必要性もないので、それほど大量の銘柄を発掘する必要もない。問題ないだろうし、そのうち手を付けるんだろうなという予感はする。
今バリューはともかく、グロースは少し銘柄を見つける頻度が少ない気がしているので。
と、ここまで書いたが、実装は単にEVやEV/Ebitda Ratioを視覚的にチャート上に落とせば良いだけのような気もする。その際に、EVが、デット・キャッシュ部分に乗っかっている様を色分けしたりすれば良いのだろうという気がする。
§ メモ
2023年現在、普通であれば毎週400~500銘柄くらいを調べていると思うが、低活動のときは、200銘柄しかみていないという感じだと思う。
しかし低活動のときであっても、ウォッチリストに200銘柄くらい入っているので、それが良い価格になれば買ったりはしている。
もし上記の統合システムができたら、同じ調査対象数でも、多くの銘柄が見つかることになる。要するに作業効率が上がるわけだから、早くやったほうが良いのだろう。